腰椎椎間板症とぎっくり腰の違いとは?

パソコンのみならずスマートフォンも目覚ましく普及した事によって、仕事中だけに限らずプライベートな時間も背中を丸めて過ごす時間が増えているのが現代人の特徴です。

人間の背中は元来緩やかなカーブを描いていますが、著しく背中を丸めた姿勢のまま過ごす時間が長いと体重が分散できずに腰部に大きな負担を与えてしまいます。

そのように腰部に負担が生じた時に発生する機会が高まる事として認知度が高いのがぎっくり腰であり、見舞われる患者の人数も多いからこそ人体に生じる様々なトラブルの中でもより多く知られています。

ぎっくり腰と腰椎椎間板症の違い

ぎっくり腰が起こっている時の腰は、背中にある筋肉と共に筋肉の近い所にある膜もダメージを負っている状態で、腰に対して一切力を入れる事ができずに身動きができない際には肉離れを引き起こしています。

ぎっくり腰と共に認知度が高い症状として挙げられるのが腰椎椎間板症で、椎間板の形が変化する事がきっかけになって腰痛に繋がります。

腰椎椎間板症は、背中の骨と骨の間にあるクッションになる組織が外側に飛び出す事によって引き起こされるのに対し、ぎっくり腰は背中の筋肉がダメージを受けている点で違いがあります。

腰椎椎間板症とは

腰椎椎間板症が発症した時の症状として顕著なのが、少しでも身体が動いた時に腰部に強い痛みを感じる様子です。突然痛みが発生する急性の他に常に痛みを感じ続ける慢性もあります。

痛みを強く感じる姿勢には個人差があるものの、患者の多くが痛みを感じやすい姿勢としてあるのが前側に向かって上半身を倒した時です。前屈姿勢のように顕著に前かがみになった時にはますます痛みが強く感じます。

腰部は上半身と下半身の中心部に位置しています。それ故に症状が発症した時には腰部のみに痛みや変調を覚えるだけではなく、下半身にも痛みや痺れなどが起こる事もある上、膀胱や腸に変調が起こる事例もあります。

医療機関で行われる検査は?

腰椎椎間板症を発症した時は特有の強い痛みや変調によって患者は速やかに医療機関を受診する事になりますが、特徴的なのは診察のみでは通常時との変化が見られないことが多いです。レントゲンの撮影を行っても写った物が通常時と変わらない事も稀有ではありません。

レントゲンを撮影した場合には通常時との差異が見られなくても、MRIによって画像検査を行うと特有の変化が記録されます。MRIで健康的な状態の腰部を撮影した場合には白色で椎間板が写し出されるものの、症状を発症している場合には黒色で写し出されるためです。

レントゲンで撮影をしても医師の目から見て変調が見られないのにも関わらず、引き続き患者が痛みなどを訴えている時にはMRIに切り替えられて発症が確認されますが、初期段階ではMRIを撮影しても変化が見られない事もあるため、特有の症状を医師に対して説明できるようにしておくのも大切です。

腰椎椎間板症の原因

こうした腰椎椎間板症が発症する理由は人間の背骨の仕組みが関係しています。人間の背骨は円滑に動かせるようにしつつ様々な姿勢ができるように、骨と骨の間にクッションになる組織がありますが、この組織があることによって椎間板に負荷が生じ続けています。

年齢が若い時や健康的な状態であるのなら負荷が生じ続けていても無問題であるものの、年齢を重ねたり精神的に負担を感じる生活が慢性的になっているのなら、組織における水分量が少しずつ減っていって弾力性が失われます。

その結果、水分量の減少と弾力性の低下により椎間板の形状が少しずつ変化していき腰椎椎間板症になります。

予防するためにできること

年齢を重ねるなどの発症しやすい状況になってもできるだけ予防する方法もあります。

予防をしたいのであれば腹筋と共に背筋に至るまでしっかりと筋肉を育てる事が大事なのですが、筋肉を育てる際には表面上にある組織だけを大きくするのではなく、中心部にある筋組織を強くしていくのがポイントです。

また、腰部は下半身や股関節との距離がとても近くて、足を根本から動かした時に腰部も大きく動くので、足を根本から動かした時にできるだけ腰に負担を与えないようにすべく、股関節の付近の筋肉の柔軟性を高めるようにストレッチなども行いましょう。

さらに、現代人が腰痛に悩まされる機会が増えてきているのは、コンピュータやスマートフォンの操作により長時間背中を丸めて過ごす時間が長い点が関係しているため、普段から背中を真っ直ぐにして健やかな姿勢で過ごし続けるのも大切です。

腰痛はぎっくり腰のイメージが特に強く持たれているが故に、腰に痛みや不調を感じた時には総じてぎっくり腰として扱われる事例が珍しくないですが、念頭に置いておくと良いのは突如として重量がある物を勢い良く持ち上げた時に特に起こりやすい事です。

他にもストレッチなどをしなかったり、運動不足の状態で上半身を強く捻った時にも見舞われる事があるため、日常生活における何気ない所作によって引き起こされる事を覚えておくと安心です。

まずはお気軽にご相談を!

クラシオンは東京千葉を中心に160院の整骨院を運営しております。

すべての治療院で交通事故治療を得意としており、むち打ち症の後遺症が出ないようにしっかりとした治療方針を提示させていただき、経験豊かなスタッフが患者様にあった治療方針で施術させていただくので患者様に大変喜ばれております。

治療方針や示談の相談など、どんなことでもお気軽にご相談ください。