坐骨神経痛の原因に合わせた対処法

腰から足にかけて通っている坐骨神経が圧迫されることで、痺れや痛みなどの症状を起こすのが坐骨神経痛です。痛みが起きている原因に合わせて対処をしなければ、治療を続けているつもりが痛みや痺れが悪化し続けることも珍しくありません。特に気を付けたいのが重たい荷物を持ち上げる仕事をしている人で、働き続けているだけで症状が悪化する可能性があります。

前かがみの姿勢で重たい物を持ち上げる瞬間が特に坐骨神経に負担をかけやすいので、荷物を持ちあげる時にも綺麗な姿勢を保つことを意識してください。腰を下げずに背中の力だけで荷物を持ち上げようとすると、背中に圧力をかけてしまうので危険です。
屈んだ状態で荷物をお腹の方に引き寄せて、片膝をついた状態で脚の力を活かして荷物を持ち上げることで背中の負担を減らせます。荷物を持って立ち上がる瞬間には背中を少しだけ反らすことで、腰の一部に圧力をかけないように対処してください。

健康的だと考えて激しいトレーニングを繰り返している人も、坐骨神経痛になるリスクを抱えており、筋肉を鍛えていない人が重量のあるダンベルを使った運動を始めるのも危険です。背筋が衰えているからと合計で40kgほどのダンベルを持ち、腰に負担をかけるトレーニングを始めたことが原因で、骨の形が変化して神経が圧迫されたという例も珍しくありません。自分の判断でダンベルの重量を決めてしまうと、筋肉の量に合わせたトレーニングにならない可能性もあるので、ジムのトレーナーに相談して運動法を決めることを推奨します。

仰向けになった姿勢で他人に足首を押さえてもらい、上半身を起こす腹筋運動にもリスクはあり、筋力不足のまま上半身を起こすと腰に負担をかけてしまいます。筋力が足りないと感じる時には上半身を起こすのではなく、腰を支点として寝転んだまま肩甲骨や背中を浮かせる腹筋運動を行ってください。

事務職などの座りっぱなしで長時間のデスクワークを行う方々は、筋肉が硬くなっているために腰を保護する力が弱っていて、坐骨神経痛を患うリスクも高くなります。背中が楽に感じるからといって椅子に浅く座ったまま、デスクワークを続けてしまう人もいますが危険なので止めてください。椅子に浅く座ると背もたれが正しく使えず、背骨がおかしな角度にカーブして脊柱管が圧迫されるリスクがあります。背筋を真っ直ぐにして椅子に深く座る感覚を意識することで、デスクワーク中に受ける腰の負担を減らしてください。

筋肉が硬くなるのを防ぐためにも1時間から2時間ごとに椅子から立ち上がり、軽いストレッチやウォーキングを行うことで筋肉をケアするのが理想的です。休憩時間を迎えたからといって椅子から立ち上がりもせずに、背もたれに身体を預けてリラックスしているだけでは、筋肉が硬いままの状態が続いてしまいます。
前かがみの姿勢でデスクワークを続けている人は、机や椅子の高さが合っていない可能性があるので高さを細かく調整してください。何時間も前かがみの姿勢を続けていると痛みや痺れが悪化して、背筋が更に曲がってしまうリスクもあるので危険です。

筋肉ではなく骨に問題があるために坐骨神経痛を患っている場合もあり、高齢者は骨粗鬆症によって背骨が変形してしまい、神経を圧迫していることも珍しくありません。年齢が60代や70代になった方々は骨密度を検査することで、骨粗鬆症を予防することが重要です。
自分では背筋を真っ直ぐに保っているつもりなのに、背筋が曲がっているように見えるのは背骨の一部が変形しているのかもしれないと考えてください。トレーニングを繰り返すことで筋力を鍛えていくだけでは、骨粗鬆症による神経の圧迫を改善するのは困難です。骨密度が今よりも減らないように薬の服用も続けていく必要があるので、医療機関と連携しながらリハビリのやり方を考えることを推奨します。

転倒事故や交通事故によって腰が衝撃を受けた後に、痛みや痺れが残っていると感じた際にも坐骨神経痛の治療を始めなければいけません。衝撃を受けたことで骨が歪んだ状態を放置していると、痛みや痺れが悪化し続けるリスクがあるためです。痛みを減らすためにコルセットで脊柱の動きを抑制するのも効果的ですが、筋肉の柔軟性を低下させるデメリットもあるのでコルセットを長期的に使い続けることは推奨されていません。

入浴とホットパックを使い血流を改善する治療法も効果的ですが、腰に炎症が起きている時には逆効果になることもあります。自分だけで判断して治療法を選ぶのではなく、専門家のアドバイスを受けながら脊柱をケアしてください。
荷物を持ち上げる際には腰に負担をかけない姿勢を維持することを意識して、筋力を鍛えたい時には腰に優しいトレーニングを選ぶなど、正しい習慣を続けていくことが理想的です。筋肉と背骨のケアを正しく続けることで、坐骨神経痛の痛みや痺れは改善されます。

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